2007-01-01から1年間の記事一覧

巨大エコシステムを活用した地域社会貢献

1960年代以降の米国の経済拡大の中で、電力の需要が大幅に増加したことは容易に想像できる。そして、広い米国の国土を活用したさまざまなエネルギー開発が行われてきた。テキサス湾岸では油田開発が中心であったが、西海岸ではロッキー山脈などの自然の形状…

Green Competition: Yahoo vs Google

インターネットビジネスの覇権を争っているYahooとGoogle.現時点では時価総額からいうとGoogleの優位は揺らがないところである。しかし、実際の月間ユーザー数や付帯サービスの豊富ななど、Yahooが競争力のあるところもあり、しばらくこの2強の対決は続くの…

G8で本当に求められていること

現在G8サミットがドイツで行われている。地球温暖化問題が重要課題の一つに上げられている。このサミットを見越したように、G8各国の首脳が地球温暖化対策、ポスト京都議定書についての提案を発表しているが、世界がG8に求めていることは違うのかもしれない…

英大手金融機関HSBCの環境コミットメント

先日の米国シティグループによる環境・地球温暖化対策への積極的な取り組みや支援の発表に続き、今度は英国の大手金融機関HSBCが5年間で総額1億ドル(約120億円)の寄付を環境(とくに地球温暖化や水資源確保対策)に取り組みNGOに行うことを発表した。いわ…

SRI、年金市場で拡大

アメリカのSRI市場が再び拡大しているようだ。年金の確定拠出型(401K)の普及に伴い受給者からSRIファンド投資への要望が増えてきている。また、大学の学費向け貯蓄商品(529カレッジ・セービング)などでもSRI商品の品揃えを求める投資家が増えている…

新バイオ燃料:七面鳥の糞

地球温暖化問題、異常気象、そして最近のガソリン価格の高騰など、バイオ燃料に期待する声が高まっている。バイオ燃料の代表格はとうもろこしや砂糖キビからとれるエタノール油であるが、ミネソタ州では食用などで処理される七面鳥から出た屑や糞を燃やすこ…

中国に労働環境改善の流れ

グローバリゼーションの影響であろう。あるいは、欧米(おそらく日本企業も)企業の戦略なのか。アメリカの労働団体の首脳が中国の労働団体との関係構築に乗り出しているようだ。表向きは、もちろん、世界の工場である中国の労働者たちの労働環境、雇用条件…

環境VS経済開発

アル・ゴア氏の多大な貢献もあり、世界的に地球温暖化問題がメディアを騒がしている。おそらく市民の関心も非常に高まっているのであろう。ただし、先進国では。 CSRにおいて、環境問題と経済開発のどちらを優先すべきかの議論は結論をみない。全米科学アカ…

最高値をいくガソリン価格

アメリカでは連日ガソリン価格が最高値を更新している。過去2回、1バレル3ドルを超えた期間があったのであるが、今年はすでに8日連続で最高値を更新している。過去の2回はハリケーンカトリーナがあった2005年9月とイスラエルがレバノンに侵攻した2006年の8月…

中国のベストCSR企業

Hurunレポートという英語サイトが中国における民間企業のベストCSR企業や中国のフィランソロピスト(慈善家)のランキングを発表している。ここでは2007年の国内外の民間企業によるCSRレポートを紹介したい。 ほとんどがもちろん中国の企業が占めているので…

温暖化対策はデンマークが先生

酸性雨や地球温暖化問題など欧州の国々は積極的に取り組んでいる。中でも、デンマークの国を上げた取り組みが注目されている。デンマークは過去30年間でGDPが2倍以上になったが、エネルギー消費量はほぼ横ばいで推移している。最近でいえばBRICs諸国の経済…

グリーン絵コンテスト

アメリカの大手天然ガス販会社NICORは、全米エネルギー財団と共同で、小中学生向けのポスターコンテストを展開している。今年で2回目のコンテストは、参加数も1000を超え、次第に知れ渡ってきている。今年は1044エントリー、39地域からのエントリーがあった…

MTVがグリーンエネルギーを推進

若者向けのHIVエイズ予防に積極的なMTVが、遂に、エコに乗り出した。アメリカのバイオディーゼル会社インペリアム・リニューアブルとパートナーシップを結び、4月22日のアースデイに放映されるPimp My Rideの番組で取り上げられる。MTVはこのような若者と…

CalSTRSのSRI運用効果発揮

運用資産額約18兆円というアメリカの公的年金としては2番目の運用資産規模を持つカリフォルニア州教員退職者基金は2005年から積極的なSRIへの取り組みを始めた。企業統治と株価のパフォーマンス両方で悪い評価となった企業の株式を単に売却するのでは…

Dole、コスタリカのバナナ労働組合とサプライチェーン取り決め

世界最大のフルーツ生産・販売会社ドール・フード・カンパニーは、コスタリカのバナナを生産する労働者によるバナナ労働組合(COSIBA)と労働および環境に関する取り決めに合意すると発表した。日本のスーパーなどでもドールの新鮮なバナナや果物がおかれてい…

アメリカのスーパーのCSR

アメリカの大手スーパー、セーフウェイは過去20年間毎年復活祭の時期に身体・発育障害のある子供たち向けのCSR活動を行っている。主目的は身体障害を持つ子供たちを支援するNPO団体イースター・シール向けファンドレイズ・キャンペーンである。全米各地にあ…

サンフランシスコ プラスチック袋を禁止

エコ、グリーン、環境の意識が全米でも最も高いカリフォルニア州サンフランシスコでは、全米の大都市に先駆け、スーパーなどの買い物袋からプラスチック製を禁止する条例を決めた。6ヵ月後には施行される予定だ。サンフランシスコ市の環境局の統計によると、…

鳥インフルエンザ

HIVエイズ、マラリア、結核の世界の三大感染症に劣らぬ猛威を奮っているのが鳥インフルエンザである。日本でも宮崎県の養鶏場で問題になったが、インドネシアなどの東南アジア諸国では影響が深刻である。 世界の医療問題を解決するために取り組まれてきてい…

プロスポーツにもCSRの波

イギリス・プレミアムリーグの有力チームであるチェルシー・フットボールクラブは2005/6のCSRレポートを発行した。プロスポーツチーム単体のCSRへの取り組みを報告書として制作・公表したのはおそらく世界初の試みである。このレポートを制作するにあたり、…

グリーンモール、シカゴに誕生

遂にグリーンやCSRもメインストリームになってきたことを象徴する施設が来年早々シカゴに誕生する。エコや社会責任を重視したテナントのみで構成するグリーンモール「グリーン・エクスチェンジ」がシカゴ郊外に誕生する予定だ。100のテナントが店を構える…

人権問題で国際的なガイドラインづくり

国連のビジネスと人権委員会の議長でハーバード大学教授のジョン・ラッギ教授が民間企業などが中心に実施している人権問題に関する自発的なガイドラインについて報告書をまとめた。汚職や環境問題に比べてルール作りの遅れている人権問題であるが、発展途上…

ニューセブンシスターズ

フィナンシャルタイムズの記事が続いてしまうが、最近の関心を持っている環境・資源関連の興味深い記事が掲載されていたので紹介したい。 かつて、世界の石油を管理していたのはセブンシスターズといわれる欧米の石油会社であった。しかし、これら欧米石油会…

スウィッチングコスト

番号ポータブル制やパスモなど消費者にとって利便性の高まるサービスが増えてきており、消費者に良い環境になってきている。しかし、まだまだ多くのサービスでリピート率を増加させるために囲い込みサービスが提供されている。想像していたものよりも悪い商…

Skoll Foundation

日本でも注目され始めた社会起業家(ソーシャル・アントレプルナー=SE)の大規模なカンファレンスが英オックスフォード大学のビジネススクールで開催される。今年で4回目を迎えたこのカンファレンスは、創立者であるEbay創業メンバーの一人で初代社長のジェ…

NINJA

世界経済は歴史的にみても長期の景気拡大を謳歌している。記録的な長期の景気拡大が続く英国などの先進国だけでなくBRICsをはじめとした多くの発展途上国も同様に経済活動が活発である。それと同時に、雇用形態も大きく変化している。景気が拡大しても経費…

ブラッド・グーギンス氏

ボストン・カレッジの研究センターのひとつである企業市民センターのグーギンス・センター長が現在来日している。経済団体や財団、大学などでセミナーなどをする予定だ。CSRの研究ではおそらくアメリカでもトップ・クラスの人である。責任者を務める企業市民…

環境セミナーに参加して

3月7日、8日と企業の環境担当者向けセミナーに参加する機会があった。モデレーター役として出席したわけだが、ほとんど聞き役に回ったため、とても勉強できる良い機会であった。 仕事がら海外の企業のこのような話を聞く機会が多いのであるば、日本企業の進…

TシャツでBonoと一緒にアフリカに貢献

もともとスウェットショップ問題で関心の高いアメリカの大学生たちの間で、社会起業家に関する関心は高い。その高まりを受け、多くの大学で社会起業家の研究センターを設立したり、正規の講義を設けたりと積極的に対応をしている。そんななか、オハイオ州に…

グリーンマウンテンコーヒーとルワンダ

前回紹介したBest Corproate Citizenでトップ(2年連続)になったグリーンマウンテンコーヒーは、ネットを使った特別仕様のコーヒー豆を売るマーケティングが得意である。スターバックスなどのように小売店はほとんどみかけないが、スーパーや食料品店ではグ…

100 Best Corporate Citizens 2007

毎年CSRに優れた全米ベスト100企業を発表していたアメリカの雑誌「ビジネス・エシックス」が同業界誌「コーポレート・レスポンシビリティ・オフィサー」に統合され8回目の今年のランキングを発表している。 ぜひ、www.thecro.com にアクセスしてランキングの…