2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

#43 CSRと人権の違い

CSRの捉え方は国、文化、人種、あるいは企業によって異なっている。また、異なっていても不思議ではないと思う。しかしながら、企業側にたったときにいえることは、企業トップがどの程度社会に対する責任を感じ、そしてどのような貢献をしていくのか、という…

#42 ニューヨークのレストランは全店禁脂

ニューヨーク市が約3年前に実施したレストランにおける全店禁煙の規制に続いて、約2万軒あるニューヨーク市のレストラン全店で1料理あたりの人工トランス脂肪を0.5gに規制する準備が着々と進んでいる。ニューヨーク市衛生局では全員一致でこの規制が支持さ…

アジアCSRフォーラム

フィリピン・マニラで開催されたAsian Forum on Corporate Social Responsibility (AFCSR)に昨日、一昨日と参加していたので、帰国前に簡単に感想を述べておきたい。 今年で5回目ということで、フォーラムの場所、運営、スピーカーの質、地域性、グローバル…

#40 障害者に優しいおもちゃ

グローバルに展開する玩具ストアのトイザラスが、障害者とくに障害を持つ子供たちの教育や家庭環境を支援する2つのNPO機関と組んで、おもに身体的な障害を持つ子供たちおよびその親御さん向けに障害の程度にあった「おもちゃガイド」の2006年版を作成したと…

#39 ビルゲイツだけではないマイクロソフト社員の慈善精神

ビル&メリンダ夫妻のゲイツ財団とは独立しているマイクロソフト社のCSR活動が1983年に本格的に慈善・寄付活動を取り入れて以来(創立は1975年)寄付金やボランティア時間、そしてPCソフトの無償寄付などを合計して累積で$25億ドル(約2900億円)を超えた…

#38 この期に及んでもグローバルウォーミングの原因を認めたくない

1600年代に設立され、ニュートンやアインシュタインなど錚々たる科学者がメンバーであった世界的な科学者団体の英国学士院が大手石油会社エクソンモービルに対してグローバルウォーミングやクライメート・チェンジについての間違った認識や情報を普及させて…

#37 グーグル流慈善活動

このブログでも何度か話題にした世界第2位の富豪であるウォーレンバフェットの慈善事業やその慈善対象となったゲイツ財団の活動はあくまでもバフェットの投資活動やゲイツ氏のマイクロソフトの事業とは一線を画したものである。そして、その活動はあくまでも…

#36 3つの大学が飲酒対策活動で表彰

とくに最近目立つようになってきた飲酒運転による事故。道路交通法改正で厳しくなった上に、公的な立場の人々が飲酒運転で交通事故を起こしている、ということでマスコミなどから大きな注目を集めているのであろう。飲酒運転とそれによる交通事故あるいはア…

#35 ロシアで世界レベルのMBA教育

明日決定する自民党総裁選の焦点の一つにも上がっている教育問題。ロースクールや会計大学院などを除くと日本の教育改革はどうも低学年に集中しがちである。小学校から英語教育といっても日本で住んでいるかぎり実際に使うのは仕事や観光など成人してからで…

#34 保険会社らしいCSR的サービス

日本でも年金の権利を部分的に配偶者である妻あるいは離婚した場合には元妻へ配分する考えが広がっている。少子高齢化という社会の流れに加えて、団塊世代の女性の多くはフルタイムで働いている方々が少ないため、これらの世代の方々が退職後の生活をある程…

#33 良い事をしてスウェットショップを無くしていこう

あまり政治的な話はしたくないのであるが、政治の良し悪しで社会の利益は大きくかわってしまう。とくに外交問題は国益を経済なり駅を国益ととらえるのか、経済的な利益も含めた二国間での共通の社会利益全体をみていくのかで、対応策は変わってくるのであろ…

#32 「24」ジャックバウアー保険

今回は直接CSRとはあまり関係ない話だが、2日前の米国同時多発テロ5周年もあったので、いわゆる対テロで市民の生活を裏で支えてくれている人たちに関する記事を取り上げたい。日本ではあまり報道されていないが、9・11後のテロ対策でブッシュ政権はテロ関…

#31 地球温暖化防止便乗値上げ

予測されていたことであるが、地球温暖化防止につけこんで電力・ガス会社が値上げをしはじめているようである。といっても日本の話ではなくドイツにおいて、電力会社が法人向けサービス向けの価格をここ数年継続して値上げしている(法人向け電力は25-60%の…

#30 フェアトレードコーヒーの実態

ファイナンシャルタイムズ(FT)紙の記者が調べたところ、フェアトレードの認定したコーヒー農園で栽培されたコーヒーは、実際のところ、法定よりも安い賃金で雇われている労働者でつくられ、そして場合によっては、熱帯雨林保護区域に侵入して栽培されたコ…

#29 マニキュアもCSRの対象

前回のIT・エレクトロニクス業界で有毒な化学物質が使用されないようにNGOなどが積極的に働きかけていることは一般的に良く知られていることだが、ネイルケア用品までその動きは広がっている。Orly International やOPIといったマニキュアのメーカーはBreast…

#28 グリーンランキング:日本企業ここでも。。。

有害な化学物質の使用状況および使用済み製品の回収やリサイクル活動の進捗度合いを国際NGOグリーンピースがグローバル企業14社の状況を調査しそのランキングを発表した。そのランク付けされた14社は世界で活躍する次の携帯・PCメーカーである:Lenovo, Mot…

#27 ソーシャルディスタンシング:米仏の官民NGOが汎発性インフル

近年猛威を振るっているインフルエンザ。毎冬、世界で大流行する地域がある。グローバルな公衆衛生・医療問題はエイズなどが代表的であるが、インフルエンザは一般の人々にとってより一般的で、かつ短期間のうちに広範囲に流行することから現在非常に大きな…

#26 サイバーチェイス:算数猛特訓テレビ番組

アメリカのNHKにあたるPBSという公的なTV会社がある。ここの事業運営費は補助金のほかに大企業や個人からの寄付で賄っている。PBSを観ているとしょっちゅう運営費への寄付を訴える番組をやっている。しかし、アメリカ版NHKだけあり、放映している番組の中に…

#25 米国:アルコール広告自主規制未だ道半ば

アメリカでは未成年のアルコール飲酒が深刻な社会問題となっている。CSRが社会的に普及するのと重なって、アメリカではアルコール飲料メーカーが自主的な広告規制を近年打ち出している。たとえば、未成年の視聴者が多い番組(番組における未成年視聴者の視聴…

#24 アーノルドシュワルツネッガー 米カリフォルニア州知事、環境

アメリカが京都議定書に批准していないことをめぐってはいろいろな見方がある。まずは、前の大統領であるクリントン大統領が環境や貧困といった国際問題に積極的で、国内外から高い評価を得ており、京都議定書もクリントン政権時代の流れを汲んでいることか…