2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

カンパニーTOカントリー

B2BやB2Cがビジネスの言葉として使われているが、ピラミッドの底辺を解決する策としてC2Cをビジネスのなかに取り入れている企業がでてきている。世界でも最も尊敬されているアメリカの会社である。これはCompany to Countryのことで、ピラミッドの底辺にいる…

#82 日米欧の違い

日米欧の企業のCSRの取り組みは似ているのかそうでないのか、よく議論されるところだ。今回、こちらで話に聞く限りは、欧州では企業よりもEUなどの国を越えた組織による欧州企業のCSRの取り組みを監視する動きがでてきている。したがって、企業にとってはや…

#81 NYにて

今週はNYに来ていることから世界の中心であるマンハッタンで気づいたことや会った人との会話などを記したい。とりあえず、今回は雑誌のカバーで気づいたこと。 いわゆるビジネス誌であるビジネスウィークやエコノミスト、そして最近頭角をあらわしてきた社会…

#80 地球温暖化対策で進んで欲しくない核エネルギー開発

世界最大の石炭産出国で最大の石炭輸出国であるオーストラリア。ブッシュ大統領と米国の影に隠れてあまり取り上げられないが、オーストラリアも京都議定書を批准していない国の一つである。そのオーストラリア、自国のエネルギー需要は自給自足で対応できる…

#79 バイオ・ヘルスケア大手アムジェンと有名デザイナーが癌に苦し

久しぶりにCSR活動のレポートを。米国のバイオ・ヘルスケア大手のアムジェンが昨年から癌患者の闘病生活を支援したり、癌を克服した人々を支援する活動に乗り出した。自らが癌(直腸癌)を克服した患者でもあった有名デザイナーカルメン・マルク・バルボが無…

#78 新たな飲酒運転対策

日本同様、アメリカでも飲酒運転による交通事故死者数が高止まっていることが大きな問題になっている。日本のメディアでも紹介されていたいが、アメリカのいくつかの州では自動車に装着されたアルコール探知機に息を吹きかけ規定以上のアルコール度数が確認…

#77 中国アパレル工場の労働環境改善への道険しい

世界的に有名なアパレルブランドの多くは自社で工場を持たない。あくまでもセールス&マーケティングの会社である。それでは誰が衣服を作っているのか、というと発展途上国の労働者達である。とくに安価で豊富な労働力を持つ中国はこれらのアパレルブランド…

#76 銀行が慈善事業の助言サービスを開始

欧米の銀行が超富裕層向けのサービスとして慈善事業への寄付(投資)助言サービスに力を入れ始めている。欧米の銀行では関連会社に富裕層専門のプライベートバンクを持っていることが多い。ここの銀行員は富裕層のお金の使い方に精通しているプロである。マ…

#75 これが本当のCSR的アクティビスト

米国のアパレルメーカー7社が中心となり、最近フィリピンで多発しているストライキをしている労働者や労働者の人権を擁護する人々が殺傷されている事件に対して、アロヨ政権としてきちんとした人権政策を出すように求めている。過去10年間でアムネスティなど…

#74 環境専門のグリーン銀行誕生

米国で初となるグリーン銀行がいよいよ本格的な営業を開始する。グリーン銀行は環境技術や環境関連のベンチャー事業に融資・投資する銀行で、その一つであるニューリソースバンクはシリコンバレーのIT長者など約240の投資家がお金(約30億円)を出し合っ…

#73 LAの衣料工場が洋服お直し屋として再生

このブログを運営するコーポレートシチズンシップが翻訳で関わっている本が来月発売される予定である。本のタイトルは「あなたのTシャツはどこからきたの?」(予定)で、Tシャツの原料である綿が生産される農家から製造工場のある中国、そして古着として一…

#72 ミス・シニア・アメリカ

今回は第26回目を迎えたミス・シニア・アメリカを取り上げたい。10年前であればミス・アメリカやミス・ユニバース同様に単に商業的とみられ関心が薄れてきた感があったが、ここにきて、女性、とくに途上国の女性が社会進出するきっかけをこのようなコンテス…

#71 社会的対話がCSRを持続させる秘訣

アパレル・ブランドのGAPは、国際繊維・衣料・皮製品労働組合(ITGLWF)の協力を得、自社のグローバルサプライチェーンにおける 成熟した労使関係を築くために労働者や地域住民との対話(社会的対話)が持続性のあるCSRプログラムの運営に不可欠であると判断…

#70 イタリア発 スモッグを食べるセメント

世界第5位のセメント会社であるイタリアのイタルセメンティは10年にわたる研究開発期間を経て、光をあてることで有害なガスである一酸化炭素、窒素、ベンゼンなどを分解する触媒の商業化をスタートすると発表した。まずは、地元イタリア、そしてフランス、ベ…

#69 一つの命How Much?

石油製油所の事故災害が続出し、CSRのイメージが高かったBP(ブリティッシュ・ペトロリャム)が揺らいでいる。今週から昨年テキサス州のメキシコ湾を臨むテキサスシティーの製油所爆発事故の裁判が始まった。その裁判における原告弁護団に対する証人喚問でBP…

#68地球温暖化で対立する議論

今月6日〜17日にケニアのナイロビで国連による地球温暖化の会議が開催される(http://unfccc.int/2860.php)。これは、京都議定書に批准する関係国や支援機関(COP/MOP2)の第2回目の会合かつ国連クライメート・チェンジ・コンベンション(COP12)の第12回…

#67 リタイアメント、そして再生産

本ブログでも何回か紹介した、経済活動に与える女性労働力の影響だが、面白い角度からこの相関性を記事にしているのがあるので紹介したい。まずは、母親になれる最高年齢の話である。イギリスでは最近62歳になって母親になった女性がいる。パトリシア・ラシ…

#66 イラク、石油関連の請負業者に国連グローバルコンパクト順守を

一般的には米国主導と認知されているように思われる国連主導のイラク復興・民主化計画の影響がビジネス界にも及んでいる。イラクのクルド人地区における石油開発を受注した企業は国連グローバルコンパクトに順守していることを求められることになるようだ。…

#65 早くも“新”京都議定書

今期限りで退くことを表明しているイギリスのブレアー首相とアメリカの前副大統領のゴア氏が地球温暖化問題で協力して取り組んでいることは有名な話である。最近出たイギリス政府の地球温暖化に関する調査結果では、地球温暖化の深刻さがより増しており、ま…