巨大エコシステムを活用した地域社会貢献

1960年代以降の米国の経済拡大の中で、電力の需要が大幅に増加したことは容易に想像できる。そして、広い米国の国土を活用したさまざまなエネルギー開発が行われてきた。テキサス湾岸では油田開発が中心であったが、西海岸ではロッキー山脈などの自然の形状を生かした水力発電が主流となっていった。とくにカナダとの国境に位置するワシントン州ではコロンビア川周辺の水力発電が積極的に行われ、地元の住民や企業は水力発電が主要なエネルギー源となっている。化石燃料を燃やさない水力発電地球温暖化ガスを排出しないために再び注目を浴びているが、日本同様、エコシステムを崩壊する危険性が高いために地元住民の反対は大きい。そんな中、ワシントン州の地元電力会社(Puget Sound Energy)が知的障害などの障害を持つ子供たち向けにマス釣りを一緒に行う社員ボランティアを実施している。PSEは地元への社会貢献ということで、ベーカー湖にあるベーカーダムの一部をマス養殖所として開発し、淡水魚の確保に協力をしている。そして、2003年以来、社員ボランティアを行いながら障害を持つ子供たちにマス釣り体験を提供している。今後、このマスの養殖所では6000匹のマスが養殖される予定である。

Reference: Puget Sound Energy to Help 220 Special Needs Students Discover Joy of Fishing at June 9 Troutfest at Baker Lake, June 9 2 June 9 Troutfest at Baker Lake, June 9 2007, Businesswire