環境セミナーに参加して

3月7日、8日と企業の環境担当者向けセミナーに参加する機会があった。モデレーター役として出席したわけだが、ほとんど聞き役に回ったため、とても勉強できる良い機会であった。
仕事がら海外の企業のこのような話を聞く機会が多いのであるば、日本企業の進んでいるところは環境そのものや省エネといったことよりも、リサイクルなのではないかと思う。もちろん、車のハイブリッド技術や省エネ技術も世界の最先端を走っていることは疑いないことではあるが、それはあくまでも需要サイドの話であって、地球温暖化問題の一面でしかない。温暖化問題で専門家の方々が言われることは、CO2は5年〜200年大気に滞留するということである。したがって、現在の温暖化の話は今これから排出するCO2も大事ではあるが、これまで排出されたCO2をどうするのか?といったことも同じかそれ以上に重要なことである。つまり、新しい製品や商品にしても同様で、これからの製品や商品が省エネに優れていようと、これまで生産されてきたものに問題があれば、早期解決にはならない。これまで生産され捨てられた、そしてこれから捨てられるであろう製品をどうするのか?ということは実はもっと重要なのではないだろうか。この部分を明確に説明できる企業が多くあることが日本の強みであり、これからこの点をより世界にアピールしていくべきだと痛感した。