Yahoo創業者母校へ80億円の寄付

日本でも馴染みのあるYahooの創業者ジェリー・ヤンと婦人のヤマザキ・アキコさんが二人の母校であるスタンフォード大学へ7千5百万ドル(約80億円)の寄付を発表した。スタンフォード大学はこのうちの5千万ドルを現在建築中の環境研究センターに活用し、残りを博士課程の学生の研修などに活用する予定だそうだ。このように起業家として大成功を収め、その創業者利益の還元を母校にする流れはアメリカでは伝統となっている。どちらかというと日本のほうが戦後の急成長を支えたのは松下やソニーなどのような起業家たちなので、このような話がもっとあっても不思議ではないが、税制面でなかなか寄付をする側もされる側もメリットが小さいようである。もし、税制だけが寄付を妨げる理由としたら、とても悲しいことである。現在、日本においても格差社会が悪としていわれているが、富の還元をやりやすくするようにするシステムを早期に準備することが必要なのであろう。実際に流れはできてはいるが、小出しな対応にとどまっている。

Reference: "Yahoo's Yang Gives Stanford $75 Million", February 20 2007, The Wall Street Jounal Online, Associated Press